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プログラミング研修「TechAcademy」をエイチームが使い続ける理由

「プログラミング研修」というと、エンジニアとして採用された新入社員向けの集合型研修を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

プログラミング研修を導入している企業のなかには、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

✔社内工数がものすごくかかってしまう
✔外部研修だと、新入社員とコミュニケーションが取りづらくなり、フォローアップに不安がある
✔学習の進捗や効果の定着が可視化できない

近年、集合型研修にとどまらない新しい形のプログラミング研修が提供されており、エンジニアの育成に力を入れている企業を中心に導入が進んでいます。

また、「ユーザーの声をエンジニアに伝達するため」など、ビジネスシーンでのプログラミングに対する必要性が高まっていることから、エンジニア以外のビジネスパーソンにも提供されはじめています。

そこで今回は、企業に導入される最先端のプログラミング研修がどんなものなのか、オンライン×パーソナルメンターによるプログラミング学習サービス「TechAcademy」を提供しているキラメックス株式会社の金 麗雄さんと、実際にエンジニア以外の社員にもプログラミング研修を取り入れて前述の悩みを解消した、ゲームコンテンツ、情報サイトやECサイトなどの 企画・開発・運営を行う株式会社エイチームの高橋 宏明さん、中久木 健大さんに話を伺いました。

エンジニア以外の社員にも、ものをつくることの楽しさやサービスが動く仕組みを理解してほしい
オンライン✕メンターで「一人ひとりに向き合う」環境を提供する
プログラミング研修の満足度の高さが顕著に
AIコースの相談が増えている
TechAcademyに興味をお持ちのみなさまへ

プロフィール

金 麗雄(きん りょうん)
キラメックス株式会社
2004年、楽天株式会社に入社。入社後まもなく楽天イーグルス創業メンバーとして球団立ち上げに参加。その後、広告事業に従事。2010年キラメックス株式会社に参画、同年取締役COO。2018年、代表取締役副社長に就任。

 

高橋 宏明(たかはし ひろあき)
株式会社エイチーム
1999年、株式会社野村総合研究所入社、大規模システムの基盤技術開発に従事。2000年、株式会社ネクスト(現LIFULL)へ転職し、Webエンジニアとしてサービス開発、事業運営に関わる。2009年、株式会社エイチームに入社。現在はグループ会社2社の技術統括の他、管理部門系の責任者としても会社運営に携わる。グループ全体のエンジニア採用も担う。

 

中久木 健大(なかくき けんた)
株式会社エイチーム
2007年、SBヒューマンキャピタル株式会社に入社。人材広告営業に従事。2008年、ソフトバンク株式会社へ転籍し人事キャリアスタート。2016年、Uターン転職で名古屋に本社のある株式会社エイチームに入社。採用担当を経て、育成や制度設計などを担う人事企画グループを立ち上げ、2018年より社長室人事企画グループに在籍。

エンジニア以外の社員にも、ものをつくることの楽しさやサービスが動く仕組みを理解してほしい

――はじめにエイチームが「TechAcademy」を利用することにしたきっかけについて教えてください。

高橋:エンジニアを育てるための研修はもともと用意されているのですが、それとは別にエンジニアではない社員にも、ものをつくることの楽しさだったり、サービスが動く仕組みを理解して欲しかったんです。

そこで外部研修を探してみたのですが、マッチする研修がなかなか見つかりませんでした。そのため社内研修を実施して、それなりにプログラミングに関して理解を深めてもらうことはできたのですが、社内工数がものすごくかかってしまいそれが課題となりました。

あらためて外部研修を探しましょうということで、出会ったのがキラメックスさんの提供する「TechAcademy」でした。

まず、エンジニアではないビジネスパーソンに向けたプログラミング学習の経験を持っていらっしゃったことが大きなポイントでした。

あと、研修をエイチーム本社の名古屋で行うため「講師を名古屋に派遣してほしい」など、金さんに色々と難しいお願いをさせていただきました。にもかかわらず「いいものをつくっていきましょう!」という姿勢でエイチームオリジナルのプログラムをアレンジするなど柔軟に対応していただいたので、一緒にやっていくことを決めました。

中久木:エイチームの新卒採用は、ビジネスプロフェッショナル・エンジニア・デザイナー・ゲームプランナー・プログラマー・グラフィックデザイナーの6職種に分けて採用をしていますが、入社後2カ月間の新入社員研修については、全員がほぼ一緒に受講するというスタンスをとっています。お互いの業務内容を理解しあうために、プログラミング研修や営業研修なども、職種に関わらず新入社員全員に参加してもらっています。

エイチームのサービスは多岐にわたっていますし、職種を超えて一緒につくっていくことが当たり前の環境なので、研修を通じて他の職種がやっている仕事を理解してほしいと思っています。

自分以外の職種への理解があるからこそ、相手への尊敬が生まれたり、自分に何が必要とされているのかが分かると思います。お互いを認めあうというエイチームの文化も伝えることができ、いいスパイラルが生まれていくと感じています。

高橋:それぞれの職種のスキルを活かしながら、ひとつのものをみんなでつくっていくので、そこではお互いが理解しあった上でのコミュニケーションが大切になってきます。例えばエンジニアと営業で、相手がどういうことを考えているのか、どのようなことが大変なのかを理解していないままだと、意思疎通が成り立ちません。

特にプログラミングは、やったことがない社員にとって「プログラミング=難しい、怖い」となりがちなので、「プログラミングは楽しいものなんだ!」ということを知ってほしいんです。そこからエンジニアへの理解につながることを期待しています。

中久木:実際、非エンジニアの新入社員からは「プログラミングの複雑さや難しさを理解することができました。これから一緒に仕事をしていく上で、コミュニケーションの仕方や相手を敬う気持ちが養えました。」「サービスが動くために、エンジニアの大切さが分かったことが最大の学びでした。」といった声がありました。

エンジニアの新入社員からは「プログラミング未経験者に、分かりやすく伝える方法を考えるきっかけになり、良い経験になりました。」などの声があり、研修の手応えを感じています。

――金さんにお伺します。企業が「TechAcademy」を利用するケースでは、エイチームのようなニーズというのは多いのでしょうか。

金:そうですね。企業ニーズとしては大きく2つあります。ひとつは新入社員研修を計画して実施しないといけないというすでに顕在化されたニーズです。もうひとつとしては、エンジニアとコミュニケーションを取る必要があり、ビジネス職側のITやプログラミングの理解力や基礎知識が求められているので、学ぶ機会を提供したいというニーズです。

エイチームさんのように、エンジニアとエンジニア以外の社員の相互理解を促し、より良いプロダクトを創出するために、プログラミング研修を導入する企業も増えてきました。またプロダクトの開発やデザインを外部に任せている企業も、コミュニケーションを円滑にするために導入するケースが見受けられます。

プログラミング研修のニーズが高まってくるにつれて、以前は人事や教育担当者部署からのお問い合わせが多かったのですが、開発現場や現場の育成担当者からのお問い合わせも増えてきましたね。

オンラインxメンターで「一人ひとりに向き合う」環境を提供する

――「TechAcademy」というと個人向けのプログラミング学習サービスというイメージがありました。法人向けサービスの展開はいつから始められたんでしょうか。

金:法人向けのサービス自体は、「TechAcademy」を開始した2012年から個人向けとともに提供していて、現在、導入した企業数としては累計で500社を超えています。実は企業向けについてもそれなりの知見を持っているんです。

研修というと講師がいて、受講生が講義を聞いてインプットする集合型研修をイメージされると思いますが、プログラミング研修の場合、そもそも持っているITスキルが違っていると、講義に対する理解に大きな差が生まれてしまいます。受講生の悩みに応じるにも、講師一人ではキャッチアップしきれず、的確なアドバイスができないなどの課題が見られました。

私たちはそういった課題を解消するために、オンライン化した上で一人ひとりに向き合ってメンターからのチャットでの質疑応答サポート、個々の課題をレビューするサービスを提供しました。オンライン化するというのは、「場所の制約」を解決するというだけではありません。

自分のペースで進めていきながら、分からないところをオンライン上で質問できるので学習効果を高められます。エイチームの場合は、ハイブリット型の研修となっており、オンラインでの学習に加えて、研修会場でも対面で質問できるという形でサービスを提供しています。

――オンラインとメンターの組み合わせによって、受講する社員のモチベーションが落ちないというメリットはありそうですね。導入された企業は実際にどういったメリットを感じているんでしょうか。

金:主なところでは、例えば「1名から数百名と人数を問わないで対応できる」、「学習効率を落とさず実施できる」、「受講する社員の進捗確認や、課題に対するメンターのレビューなどを管理システムから可視化できる」といった部分でメリットを感じられているようです。

また「『社内教育でプログラミング学習を定着させることが難しい』、『育成工数が見合わない』といった課題が解消される」といった声もいただいています。

中久木:まさに弊社がそうでした。受講者が増えていくと進捗確認や学習定着の面で運用が難しくなります。学習定着レベルがまちまちになってくると、レベルに合わせて対応するためには、相当な社内リソースを消費してしまいます。

そういう意味で「TechAcademy」のオンラインでの進捗確認はもちろん、オンラインでもオフラインでもサポートを受けられるというのはありがたいですね。

金:法人向けでは、オンラインと合わせて講義型の研修をしてほしいというニーズがありますので、メンターを企業へ派遣し、学習フォローすることも可能なサービスとしています。

――エイチームオリジナルの企業研修プログラムの具体的な内容を教えてください。

中久木:新入社員研修は入社後約2ヶ月かけて、様々なプログラムを行います。会社理解や事業理解、ビジネスマナーやオフィススキル、職種別業務体験などです。今年(2018年)のプログラミング研修は、5月中旬から下旬にかけて、約2週間で行われました。

具体的な研修内容は、コンピューターとは?から始まりHTML、CSS、PHP・Laravel、SQLなどを学び、簡単なWebサイトとアプリの完成を目指します。Gitでバージョン管理も行います。そのカリキュラムの中で、IPやサーバの仕組み、セキュリティなども理解していく内容になっています。

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プログラミング研修の満足度の高さが顕著に

――「TechAcademy」の研修を実践してみて、エイチーム社内の反応はいかがでしたか。

高橋:目的としていた「実際に動くものを自分でつくる」という体験するために、オンライン/オフライン含めてサポートしていただいたことで、全員が動くものをつくることができました。楽しさを感じてる社員が多く狙い通りでしたね。研修で「楽しかった」という意見はあまりないですからね(笑)。

中久木:プログラミングという、他の職種からからするとハードルが高く感じるものに対して、実際にやってみたら「すごく楽しかった」という反応だったので逆にちょっとびっくりしています。

アンケートを見ても全体的に満足度が高く、満足していない人も不満というよりは、「もう少し工夫してやれるところが欲しかった」という声だったので、楽しめる状態になったからこそ出てくる意見かなと思いました。そういった意味では、目的としていた「つくる楽しさ」を提供できたと思っています。

――「TechAcademy」がプログラミング研修を提供されている中で、「楽しさ」はポイントにされているんでしょうか。

金:やっぱりプログラミングは大変なイメージがありますよね。カリキュラムのあり方として、教科書的に積み上げで学んでいくというよりは、まずはひとつ何か動くものをつくって楽しさを覚えることを重視しています。大きな枠で仕組みを理解することを優先し、細かい部分は自分でもキャッチアップできるように学習を提供しています。

――今後はこういうニーズにも応えていきたいというものはありますか。

金:提供できるラインナップをどんどん増やしていきたいです。基礎のところというのは皆ニーズがあるんですけれど、そこから一歩踏み込んだところまでいくと結構ニーズがバラバラになってしまうんですね。

あらゆるトレンドのニーズも含めて網羅性を高めていきたいです。学習方法についてもどうやってより効率を上げるのかというところがテーマになりますね。

――エイチームとして「TechAcademy」に今後、期待したいことはありますか。

高橋:新しい技術がどんどん入ってくる中で、それを日常と結びつけたように興味を持ってもらえるような話をしていただけると嬉しいですね。

中久木:これから先、もっと直感的にプログラミングできたり、効率的にコードが書けたり、サービスやアプリをつくるハードルが下がってくると思います。それは、ある意味で便利なのですが、一方で、要素技術の説明や、ものがつくられて動くことへの全体像の説明が割愛されるような状況になってきていると感じます。

開発も分業になりがちなので、全体像の理解といったコアの部分を教えていただけるというのはありがたいですし、今後も期待をしたいところです。

AIコースの相談が増えている

――研修については、カリキュラムを多数ご用意されていると思うのですが、最近ニーズが多いテーマなどありますか。

金:やはりAIコースのご相談は増えていますね。

中久木:AIの概念理解レベルのものと、AIエンジニア育成向けのものとではどちらが多いですか。

金:ニーズで多いのは概念理解レベルのものですが、企業によってはエンジニアを育てたい、既存のエンジニアを配置転換したいというニーズもありますね。

高橋:AIは技術的に使えるようになりたいというレベルではなくて、日常の業務に組み込まれてきていますよね。

金:AIコースについては、ビジネスレベルまで育成するというところまでは提供できていないのが現状で、「一般的な概念の理解」+「実際に手を動かして実装してみる」という部分をサポートしています。今後はもっと深いところまで実践できるメニューを提供していきます。

中久木:概念は理解できるけれど、じゃあどうやって使うのか、何に使うのかというところまでなかなかいけないんですよね。そこを超えて、じゃあやろう!となっても自社で開発しなきゃいけないといった辺りにジレンマがありそうですね。

――最後に同じようにプログラミング研修をエンジニア以外の社員にも導入したい担当者に向けて、何かポイントなどありましたら教えていただけますでしょうか。

中久木:私自身もそうですが、人事担当者は非エンジニアであることが多いと思います。なので、自分たちで何とかしようと抱えこみすぎず、キラメックスさんのように相談できる先をつくることが大事だと思います。社内エンジニアの方々も自分たちで何とかしようとしすぎず、うまく人事を巻き込んで、まずは相談先探しをおすすめします。私たちも実際にキラメックスさんとやってみて、自分たちが内製でやってきたもの以上の研修が提供できたましたし、よかったと思っています。

高橋:研修を受けたあとの感想としては、「エンジニア以外の社員がエンジニアの気持ちが分かった」とか、「コミュニケーションが取りやすくなった」という声が聞けたことで満足度の高い研修となりました。

今後はエンジニアのための研修と合わせて、エンジニア以外の社員ためのプログラミング研修の重要性が高まるでしょう。これから導入を考えている方は「TechAcademy」などのサービスを検討してみることをおすすめします。

――ありがとうございました。

TechAcademyに興味をお持ちのみなさまへ

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